はじめに
「AWSのサービスが多すぎて、何を使えばいいかわからない」
「コンソールポチポチでインフラを設定してきたが、再現性がなくて困っている」
「GCPとAWSのどちらを選べばいいか判断できない」
クラウドインフラの設定はサービスが多岐にわたり、適切な選択と設定が難しいです。Claude Codeを使えば、要件に合わせたクラウド設計の提案から設定コードの自動生成まで、インフラ構築を大幅に効率化できます。
目次
- AWSとGCPの選択基準
- AWS環境の構築
- GCP環境の構築
- データベースの設定
- CDN・ストレージの設定
- CI/CDパイプラインとの連携
- コスト最適化
- まとめ
1. AWSとGCPの選択基準
クラウド選択の相談
> 以下の要件でクラウドプロバイダーを選択してください。
システム概要:
- Webアプリケーション(Next.js + Python API)
- ユーザー数:最初は1,000人・最大50,000人
- データベース:PostgreSQL
- ファイルストレージ:画像・動画
考慮すべき観点:
- 日本のユーザーへのレイテンシ
- 運用コスト
- 開発チームの習熟度(AWS経験あり)
- 既存サービスとの連携(Google Workspace使用中)
AWS・GCP・両方の組み合わせを比較して推奨を教えてください。
2. AWS環境の構築
本番環境の構築(AWS CLI / CDK)
> AWS CDKを使って本番環境を構築してください。
構成:
- ECS Fargate(アプリケーション)
- RDS PostgreSQL(マルチAZ)
- ElastiCache Redis
- ALB + WAF
- CloudFront + S3(静的アセット)
- Route 53(DNS)
- ACM(SSL証明書)
- Secrets Manager(認証情報管理)
TypeScriptで実装してください。
VPCの設計も含めてください。
AWS Lambda関数の設定
> 以下のバックグラウンドジョブをAWS Lambdaに移行してください。
移行対象:
- 毎日夜間のレポート生成バッチ
- 画像のリサイズ・最適化処理
- メール送信バッチ
設定内容:
- Lambda関数のデプロイ設定
- EventBridgeによるスケジュール設定
- S3トリガーの設定(画像アップロード時)
- SQSとの連携(非同期処理)
- CloudWatch Logsへのログ出力
- Lambda Layersによる共通ライブラリの管理
ECSサービスの自動スケーリング
> ECS Fargateのオートスケーリングを設定してください。
スケーリング設定:
- 最小タスク数:2(常時稼働)
- 最大タスク数:20
- スケールアウト条件:CPU使用率 > 70%(3分間)
- スケールイン条件:CPU使用率 < 30%(10分間)
スパイクトラフィックへの対応:
- Predictive Scalingの設定
- スケジュールベースのスケーリング(営業時間)
3. GCP環境の構築
Cloud Runデプロイの設定
> Cloud Runを使ったサーバーレスデプロイ環境を構築してください。
設定内容:
- Cloud Runサービスの設定
- Cloud SQLとのVPC接続
- Secret Managerからの環境変数取得
- Cloud Armorによるセキュリティ設定
- Cloud CDNとの連携
- Cloud Monitoringへのログ・メトリクス送信
Terraformで実装してください。
GKE(Google Kubernetes Engine)の設定
> GKEクラスターを構築してアプリをデプロイしてください。
クラスター設定:
- Autopilotモード(マネージド)
- リージョン:asia-northeast1(東京)
- ノードプール:e2-standard-4
デプロイ設定:
- Helmチャートによるデプロイ
- Horizontal Pod Autoscalerの設定
- Ingressコントローラー(nginx)
- cert-managerによる自動証明書更新
- Workload Identityによる認証
4. データベースの設定
RDS・Cloud SQLの高可用性設定
> 本番環境用のマネージドデータベースを設定してください。
AWS(RDS)またはGCP(Cloud SQL)の設定:
- エンジン:PostgreSQL 15
- 高可用性:マルチAZ(AWS)またはHigh Availability(GCP)
- 読み取りレプリカ:2台(レポート用)
- 自動バックアップ:7日間
- ポイントインタイムリカバリの設定
- パラメータのチューニング
- 接続プーリング(PgBouncer)の設定
5. CDN・ストレージの設定
CloudFront・Cloud CDNの設定
> CDNを設定してアセットの配信を最適化してください。
設定内容:
- S3(またはCloud Storage)のバケット設定
- CloudFront(またはCloud CDN)のディストリビューション
- キャッシュ設定(静的アセット:1年・HTML:1分)
- カスタムドメインとSSL証明書
- WAFルールの設定(SQLi・XSSブロック)
- アクセスログの保存設定
6. CI/CDパイプラインとの連携
GitHub Actions + AWSデプロイ
> GitHub ActionsからAWSへのCI/CDパイプラインを構築してください。
認証方式:OIDC(キーレス・セキュア)
パイプライン:
1. テスト実行
2. Dockerイメージのビルド
3. ECRへのプッシュ
4. ECSサービスの更新(ローリングアップデート)
5. デプロイ完了の確認
6. Slackへの完了通知
ステージング(developブランチ)と本番(mainブランチ)を分けてください。
7. コスト最適化
AWSコスト削減の実施
> このAWSアカウントのコストを分析して削減策を実施してください。
確認項目:
- 未使用のEBSボリューム・スナップショット
- 停止中のEC2インスタンス
- 未使用のEIPアドレス
- 最適でないインスタンスサイズ(Compute Optimizer推奨確認)
- Reserved Instance・Savings Plansの購入機会
AWS Cost Explorerのデータを使って分析してください。
8. まとめ
Claude CodeでのAWS・GCPクラウド環境構築の効率化ポイント:
- 要件を伝えるだけでアーキテクチャ設計を提案してくれる
- AWS CDK・TerraformのIaCコードを自動生成できる
- セキュリティ設定・コスト最適化を体系的に実施できる
- CI/CDとの連携設定を自動構築できる
クラウド選択の目安:
- AWS経験がある:AWSを選択(豊富なサービス・事例)
- Google Workspaceを使っている:GCPも検討
- どちらでも:ECS Fargate(AWS)またはCloud Run(GCP)が個人・中小規模に最適
次回の第40回:アクセシビリティを改善する方法では、WCAG対応をClaude Codeで自動化する手順を解説します。
よくある質問(FAQ)
Q. AWSの無料枠でどこまでできますか?
A. 開発・検証環境は無料枠で多くをカバーできます。Claude Codeに「AWS無料枠の範囲でこのアプリを動かす構成を教えてください」と相談することで、無料枠を最大限活用した構成を提案してくれます。
Q. マルチクラウド構成はどう設計しますか?
A. Claude Codeに「AWS + GCPのマルチクラウド構成でリスクを分散させたいです。設計を提案してください」と相談することで、ユースケースに合わせた構成を提案してくれます。
この記事はClaude Code入門シリーズ(第4部)の第39回です。← 第38回:ログ管理・監視 | 第40回:アクセシビリティ改善 →
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