はじめに
「Codexって昔のGitHub Copilotのベースモデルじゃないの?」
「Claude Codeと何が違うの?どちらを使えばいい?」
「2026年のCodexって何がそんなにすごくなったの?」
こうした疑問を持っている方に向けて、この記事では2026年現在のOpenAI Codexの全貌をわかりやすく解説します。かつてのCodexはコード補完APIでしたが、2025年5月以降は自律的に動くAIコーディングエージェントとして生まれ変わり、2026年4月の大型アップデートでさらに大きく進化しました。
目次
- 2026年のCodexとは何か
- Codexでできること
- Claude Codeとの違い
- 料金とプラン
- 使える環境(アプリ・CLI・Web)
- 2026年4月の主要アップデート
- どんな人に向いているか
- このシリーズの構成
- まとめ
1. 2026年のCodexとは何か
一言で説明すると
OpenAI Codex(2025年〜)は、OpenAIが提供するAIコーディングエージェントです。ChatGPTのサイドバーから呼び出せるほか、専用デスクトップアプリ・CLIツールからも使えます。
かつてのCodex(〜2023年)はGitHub Copilotの基盤となったコード補完モデルでしたが、2025年5月に「自律型コーディングエージェント」として全面刷新されました。現在のCodexはコードを「提案する」だけでなく、GitHubリポジトリに接続して、ファイルを読み込み・編集し、テストを実行し、PRを自動作成するという一連の作業を自律的に行います。
エージェントとしての特徴
各タスクはクラウドサンドボックスで実行されます。ユーザーが別の作業をしている間にバックグラウンドでCodexが動き続け、複雑さに応じて1〜30分でタスクを完了します。
ユーザー:「この機能を追加して」
↓
Codex:コードベースを読み込む
↓
Codex:実装コードを書く
↓
Codex:テストを実行して確認する
↓
Codex:「完了しました。PRを確認してください」
2. Codexでできること
コーディング作業の自律実行
OpenAI社内での実際の使用例として、以下のタスクが挙げられています。
| タスク種別 | 具体例 |
|---|---|
| リファクタリング | 変数名の変更・関数の分割・型の追加 |
| テスト生成 | 既存コードのユニットテスト・統合テスト自動生成 |
| バグ修正 | エラーログを貼り付けて修正を指示 |
| スキャフォールディング | 新機能の骨格コード生成 |
| ドキュメント生成 | README・APIドキュメント・コメントの自動生成 |
2026年4月以降の新機能
2026年4月のアップデートで以下の機能が追加されました。
- Computer Use:Mac画面を認識してクリック・キーボード入力を自律実行
- 90以上のプラグイン:Slack・Figma・Notion・Google Drive・JIRA等と連携
- メモリ機能:過去の作業文脈を記憶して次回に活用
- 画像生成統合:gpt-image-1.5によるUI素材などの生成
- 並列エージェント実行:複数タスクを同時並行処理
- アプリ内ブラウザ:ローカル開発サーバーをCodex内ブラウザで確認
3. Claude Codeとの違い
CodexとClaude Codeはどちらも「AIコーディングエージェント」ですが、設計思想と得意領域が異なります。
基本的な比較
| 比較項目 | OpenAI Codex | Claude Code |
|---|---|---|
| 提供元 | OpenAI | Anthropic |
| 主な動作環境 | クラウドサンドボックス・デスクトップ・CLI | ターミナル・VS Code・デスクトップ・Web |
| コードベースの参照 | GitHubリポジトリ接続 | ローカルファイルを直接読む |
| 主な操作場所 | ChatGPTサイドバー・専用アプリ | ターミナル・IDE統合 |
| Computer Use | あり(2026年4月〜) | あり |
| プラグイン連携 | 90以上(Slack・Figma等) | MCP経由 |
| AGENTS.md / CLAUDE.md | AGENTS.md | CLAUDE.md |
| 料金体系 | ChatGPTプランに含む | Anthropic APIまたはサブスクリプション |
最大の設計上の違い
Codexはクラウドサンドボックスでタスクを実行するため、ユーザーのローカルマシンとは分離されています。バックグラウンドで動かしながら他の作業ができる点が強みです。
Claude Codeはローカルのプロジェクトファイルを直接操作します。ファイルの読み書き・コマンド実行・Git操作をリアルタイムで行い、即座に結果を確認しながら進める対話型の作業に向いています。
詳しくはCodexとClaude Codeを使い分ける方法で比較しています。
4. 料金とプラン
CodexはChatGPTのサブスクリプションに含まれる形で提供されます。2026年現在のプラン構成は以下のとおりです(最新情報は公式サイトでご確認ください)。
| プラン | 月額(参考) | Codexの使用制限 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | 期間限定で一部利用可能 |
| Plus | 約3,000円 | 基本的なエージェント機能(レート制限あり) |
| Pro | 約30,000円 | 上限が大幅に拡張・高推論モード対応 |
| Business/Enterprise | 要確認 | チーム管理・メモリ機能など |
5. 使える環境
ChatGPT Web(最も手軽)
ChatGPTのサイドバーから「Codex」または「Code」モードを選択します。GitHubリポジトリを接続してタスクを指示するだけで使い始められます。
Codexデスクトップアプリ
macOS向けのデスクトップアプリ(Windowsは順次展開予定)。複数エージェントの並列実行・差分の視覚確認・長期タスクの管理ができます。
Codex CLI
ターミナルで動作するコマンドラインツールです。
npm install -g @openai/codex
codex
エンジニアがローカルリポジトリで即座にCodexを呼び出せます。詳しい手順はCLIの使い方で解説します。
IDE拡張機能
VS CodeなどのIDE拡張機能でエディター内からCodexを利用できます。
6. 2026年4月の主要アップデート
2026年4月16日のアップデートは「Codexが汎用作業エージェントへ進化した」と評される大型アップデートでした。
Computer Use
CodexがMacの画面を見て、クリックやキーボード入力を自律実行できるようになりました。APIが公開されていないアプリの操作や、ブラウザ上でのフロントエンドテストの自動化などが可能になります。
公式が推奨する用途の例:
- フロントエンドの視覚的なバグ確認
- ローカル開発サーバーでの動作確認
- 手順が明確なGUI操作の自動化
注意が必要な場面:
- 秘密鍵の入力が必要な作業
- 機密情報が表示されている画面での操作
90以上のプラグイン
Slack・Figma・Notion・Google Drive・JIRA・GitLabなど、開発周辺のツールとCodexが直接連携できるようになりました。
7. どんな人に向いているか
Codexが向いている人
- ChatGPTをすでに使っている:プラン変更なしにそのまま使い始められる
- GitHubでコードを管理している:リポジトリ連携が前提の設計
- バックグラウンドで処理を走らせたい:並列タスク実行で待ち時間を活用したい
- Slack・Notionなど多くのSaaSと連携したい:プラグインが充実
Claude Codeが向いている人
- ローカルファイルを直接操作しながら進めたい:即座にファイルに反映
- WordPressなどローカル開発環境が多い:ローカルサーバーとの親和性
- CLAUDE.mdでプロジェクトルールを細かく管理したい:柔軟な設定
- MCPで独自ツールと連携したい:拡張性が高い
8. このシリーズの構成
このシリーズはOpenAI Codexの入門から応用まで構成しています。
| 回 | タイトル | URL |
|---|---|---|
| 第1回(本記事) | Codexとは?Claude Codeとの違いと最新機能 | https://r-llm.com/blog/83/ |
| 第2回 | CodexのインストールとCLIの使い方 | https://r-llm.com/blog/84/ |
| 第3回 | AGENTS.mdの書き方と活用法 | https://r-llm.com/blog/85/ |
| 第4回 | Computer Use機能の活用法と注意点 | https://r-llm.com/blog/86/ |
| 第5回 | プラグイン活用ガイド | https://r-llm.com/blog/87/ |
| 第6回 | CodexとClaude Codeの使い分け方 | https://r-llm.com/blog/88/ |
9. まとめ
2026年のCodexとは:
- OpenAIが提供するAIコーディングエージェント(ChatGPTプランに含む)
- GitHubリポジトリに接続してコード生成・テスト・PRまで自律実行
- 2026年4月のアップデートでComputer Use・90以上のプラグイン・並列実行が追加
Claude Codeとの最大の違い:
- Codex:クラウドサンドボックスで実行・バックグラウンド処理が得意
- Claude Code:ローカルファイルを直接操作・リアルタイムの対話型作業が得意
どちらが優れているというわけではなく、用途と開発スタイルに応じて使い分けるのが最も効果的です。
よくある質問(FAQ)
Q. 旧Codex(GitHub Copilotのベースモデル)とは別物ですか?
A. はい、まったく別物です。2025年5月にリリースされた現在のCodexは、コード補完APIではなく、自律的にタスクを実行するAIエージェントです。
Q. Codexは日本語で使えますか?
A. はい。日本語での指示に対応しています。コード自体は英語コメントが中心になることがありますが、やりとりは日本語で行えます。
Q. Claude CodeとCodexを両方使うことはできますか?
A. できます。プロジェクトや作業内容によって使い分けるエンジニアも増えています。使い分けの具体的な基準は第6回で解説します。
この記事はr-llm.comが提供するCodex活用シリーズです。CLIのインストールと使い方 →
ご質問はお問い合わせページからお気軽にどうぞ。