コラム Claude Code入門 更新:

Claude Codeのエージェントモードとは!複数ファイルを自律的に編集する活用法

Claude Codeのエージェントモードとは!複数ファイルを自律的に編集する活用法
目次 (23項目)
  1. 1. はじめに
  2. 2. 目次
  3. 3. 1. エージェントモードとは何か
  4. 基本概念
  5. なぜエージェント型が強力なのか
  6. 4. 2. 通常モードとエージェントモードの違い
  7. 5. 3. エージェントモードの動作フロー
  8. 6. 4. 実践:大きなタスクをエージェントに任せる
  9. 効果的な指示の出し方
  10. プランモードで計画だけを確認する
  11. 7. 5. サブエージェント(マルチエージェント)とは
  12. サブエージェントの仕組み
  13. マルチエージェントを使う場面
  14. 8. 6. WordPress開発でのエージェント活用事例
  15. 事例① カスタムプラグインの新規開発
  16. 事例② レガシーコードの一括リファクタリング
  17. 事例③ テスト環境の構築
  18. 9. 7. エージェントモードで気をつけること
  19. 必ずGitでバックアップしてから使う
  20. 本番環境では使わない
  21. 計画を必ず確認する
  22. 10. 8. まとめ
  23. 11. よくある質問(FAQ)

はじめに

「Claude Codeって、指示のたびに確認を求めてくるの?もっと自動でやってほしい」

「複数のファイルにまたがる大きな変更を一気にお願いしたい」

「エージェントという言葉をよく聞くけど、具体的に何ができるの?」

Claude Codeの真の力はエージェントとして自律的に動く点にあります。単発のコード修正ではなく、「〇〇という機能を実装して」という大きな指示に対して、計画を立て、複数のファイルを次々と編集し、テストまで自律的に行う能力がClaude Codeの最大の強みです。

前回の第5回:CLAUDE.mdで記憶を持たせると組み合わせることで、エージェントモードの効果が最大化します。

目次

  1. エージェントモードとは何か
  2. 通常モードとエージェントモードの違い
  3. エージェントモードの動作フロー
  4. 実践:大きなタスクをエージェントに任せる
  5. サブエージェント(マルチエージェント)とは
  6. WordPress開発でのエージェント活用事例
  7. エージェントモードで気をつけること
  8. まとめ

1. エージェントモードとは何か

基本概念

エージェントモードとは、Claude Codeが一つの大きな目標に対して、自律的に計画を立て、複数のステップを順次実行する動作モードです。

通常の会話AIは「質問→回答」の1ターンで完結しますが、エージェントモードでは:

  1. 目標を理解する
  2. 達成するための手順を自分で計画する
  3. 各ステップを順次実行する(ファイル読み込み→編集→コマンド実行→確認)
  4. 途中の結果をもとに次の行動を判断する
  5. 目標が達成されたら終了を報告する

というサイクルを自律的に繰り返します。

なぜエージェント型が強力なのか

人間が開発作業を行う場合、「仕様を読む→コードを書く→テストする→バグを直す→再テストする」という複数ステップを踏みます。エージェントモードのClaude Codeはこれと同じサイクルを自律的に実行します。

2. 通常モードとエージェントモードの違い

比較項目 通常の使い方 エージェントモード
タスクの規模 単一ファイルの変更 複数ファイルにまたがる変更
指示の粒度 具体的な変更内容を指示 目標・成果物を指示
実行ステップ 1〜3ステップ 5〜20以上のステップ
自律性 各ステップで確認を求める 計画の範囲内で自律的に実行
向いているケース CSSの修正・関数の追加 新機能の実装・大規模リファクタリング

3. エージェントモードの動作フロー

「WordPressサイトにお気に入り機能を追加して」という指示を例に動作を説明します。

【ユーザーの指示】
> ログインユーザーが投稿をお気に入りに追加できる機能を実装して。
  データはユーザーメタで管理すること。

【Claude Codeの動作】

Step 1:計画を立てる
「以下の手順で実装します:
 1. functions.phpにお気に入り追加・削除の関数を追加
 2. REST APIエンドポイントを登録
 3. お気に入りボタンのHTMLをsingle.phpに追加
 4. JavaScriptでAJAX処理を実装
 5. CSSでボタンのスタイルを設定」

→ ユーザーが承認

Step 2:functions.phpを読み込んで既存の構成を確認
Step 3:お気に入り関数を追加
Step 4:REST APIエンドポイントを登録
Step 5:single.phpにボタンHTMLを追加
Step 6:JavaScriptファイルを作成
Step 7:CSSを追加
Step 8:WP-CLIでキャッシュをクリア
Step 9:実装完了を報告

4. 実践:大きなタスクをエージェントに任せる

効果的な指示の出し方

エージェントモードで効果を発揮するには、目標と制約を明確に伝えることが重要です。

良い指示の例:

> このWordPressサイトに以下の機能を実装してください:

  目標:ユーザーが記事を「後で読む」リストに保存できる機能

  要件:
  - ログインユーザーのみ使用可能
  - データはユーザーメタに保存
  - セッション後も保持される
  - 「後で読む」ページで一覧表示できる

  制約:
  - プラグインファイルは変更しない
  - 子テーマ(my-child-theme)内で完結させる
  - WordPressのコーディング標準に従う

プランモードで計画だけを確認する

-p フラグを使うと、実際の実行前に計画だけを確認できます。

claude -p "後で読む機能を実装する計画を立てて"

計画を見てから、修正が必要であれば指示を調整してから本格的に実行できます。

5. サブエージェント(マルチエージェント)とは

Claude Codeは複数のエージェントを並列で動かすマルチエージェント機能にも対応しています。

サブエージェントの仕組み

メインのClaude Codeが「リーダーエージェント」として全体を統括し、特定のサブタスクを複数の「サブエージェント」に並列で割り当てます。

リーダーエージェント
「WordPressプラグインを開発する」
    ↓ タスクを分割して並列実行
    ├── サブエージェントA:「データベーステーブルの設計と作成」
    ├── サブエージェントB:「管理画面のUI実装」
    └── サブエージェントC:「フロントエンドのJavaScript実装」

並列実行により、大規模な作業を大幅に短時間で完了できます。

マルチエージェントを使う場面

  • 大規模なプラグイン開発
  • 複数のページテンプレートの一括リファクタリング
  • テストコードの一括生成

マルチエージェントの詳細な活用法は第10回:応用編で解説します。

6. WordPress開発でのエージェント活用事例

事例① カスタムプラグインの新規開発

> 以下の仕様でWordPressプラグインを新規作成してください:

  プラグイン名:My Site Announcer
  機能:管理画面から設定できるサイト上部のお知らせバー
  要件:
  - 管理画面でお知らせテキスト・背景色・表示期間を設定できる
  - フロントエンドでcookieを使って「閉じる」ボタンで非表示にできる
  - ショートコードで任意の場所にも表示できる

  wp-content/plugins/my-site-announcer/ に作成すること。

Claude Codeが自律的にプラグインディレクトリを作成し、必要なファイル(メインPHP・管理画面・フロントJS・CSS)を次々と生成します。

事例② レガシーコードの一括リファクタリング

> functions.phpを全体的にリファクタリングしてください。

  目標:
  - 重複コードの排除
  - 長すぎる関数を分割
  - 非推奨関数の置き換え
  - 適切なコメントの追加

  制約:
  - 既存の機能は完全に維持すること
  - 変更前後でサイトの動作に変化がないこと
  - リファクタリング後にwp_debug_logでエラーがないことを確認すること

事例③ テスト環境の構築

> このWordPressプロジェクトにPHPUnitのテスト環境を構築して、
  functions.phpの主要な関数のテストを作成してください。

  - composer.jsonにPHPUnitを追加
  - テスト用の設定ファイルを作成
  - 既存の関数10個に対してユニットテストを作成
  - npm testで実行できるようにpackage.jsonも更新

7. エージェントモードで気をつけること

必ずGitでバックアップしてから使う

エージェントモードは複数のファイルを一気に変更するため、意図しない変更が広範囲に及ぶ可能性があります。必ず事前にGitでコミットしておきましょう。

git add -A
git commit -m "Backup before Claude Code agent task"

本番環境では使わない

エージェントモードはローカル開発環境での使用を前提としています。本番環境のファイルに対して直接使用することは避けてください。

計画を必ず確認する

エージェントが計画を提示した段階で内容を必ず確認し、意図と合っているかを確かめてから承認してください。「とりあえず進めて」と言いたくなる気持ちはわかりますが、計画確認は重要なステップです。

8. まとめ

エージェントモードとは:

  • 大きな目標に対して自律的に計画→実行→確認を繰り返すモード
  • 複数ファイルにまたがる作業を一気に処理できる
  • 目標と制約を明確に伝えることが成功の鍵

WordPress開発での活用シーン:

  • カスタムプラグインの新規開発
  • レガシーコードの大規模リファクタリング
  • テスト環境の構築

安全に使うための原則:

  • 事前にGitでバックアップ
  • ローカル環境でのみ使用
  • 計画は必ず確認してから承認

次回の第7回:Git連携・コミット・PR自動化では、Claude CodeとGitを組み合わせてバージョン管理を自動化する方法を解説します。

よくある質問(FAQ)

Q. エージェントモードはどうやって起動するのですか?

A. 特別なコマンドは不要です。大きなタスクを自然言語で指示するだけで、Claude Codeが自動的にエージェントとして動作します。claude を起動して、複数ステップにわたる指示を出してみてください。

Q. エージェントが途中でエラーになったらどうなりますか?

A. エラーが発生した場合、Claude Codeはエラー内容を確認して自律的に修正を試みます。修正できない場合はエラーの内容を報告して、追加の指示を求めます。

この記事はClaude Code入門シリーズ(全10回)の第6回です。← 第5回:CLAUDE.md第7回:Git連携 →

ご質問はお問い合わせページからお気軽にどうぞ。

著者:R-LLM 開発者

フォロー

Webエンジニアとして10年以上のキャリアがあり、現在はWordPressとLLM(大規模言語モデル)の連携、および生成AIを活用した課題解決のための開発に日々取り組んでいます。

私の信条は、クライアントに寄り添った伴走支援と、最後まで責任を持ってやり遂げる「遂行力」です。これまでの膨大なトライ&エラーの蓄積により、自身の領域内であれば不具合も迅速に解決できる現場の知見を積み上げてきました。

このブログでは、一人のエンジニアとして私自身がAI技術に抱いている純粋な興味をベースに、日々の探求プロセスを発信しています。

生成AILLMをどのように実務に組み込み、価値へ繋げていくか。自身の検証結果だけでなく、実務者としての視点に基づいた「考察や推察」も含めて共有することで、同じように試行錯誤を続ける方々と知見を繋げていければと考えています。

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